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Dストール編んでおります
書きかけの記事が数日まとまらないので、写真も貼らずに穴埋め文章とな。
3月半ばに編み始めたストール、のんびりと鋭意制作中です。意外と寒さが続いているとはいえ、さすがにこのもふもふっぷりでは、いくら急いで完成させたところで今季はもう使えまい。
昔、本だったかどなたかのサイトかブログだったか、「1段でもいいです。その代わり毎日編みましょう。編み物と楽しく長く付き合っていくポイントです」というような言葉を目にして、とてもしみこんだ。
500段のストールだって、毎日1段なら1年半で必ず編み上がるんだ。
第1回「エッフェル塔の少女」
祝・ふしぎの海のナディアデジタルリマスター版再放送。
ということで、今日から感想記事を書きます。ネタバレもあります。これをやりたくてブログを再開したと言っても過言では無いのだ!
「汝は、冒険者か。危険という名の滝をくぐり抜け、その奥に伝説の正体を求める者か。ならば、我を求めよ…」
先日の直前特番を見てはいたものの、オープニングで思わず知らず感涙しそうになった。だってフィルムのゴミまで分かるんだぜ? 空、海、ジャンの瞳、こんなに綺麗な青色を見たことがあっただろうか。生きててよかったなああ。
エッフェル塔だ!というジャンの歓声で物語は幕を開ける。
パリ万博の出品物に、いちいち感心しながら、いちいち文句をつけるジャン。これがイヤミにならないのは日高のり子の演技あってこそだなあ。そしてこの子は天才発明少年なんだね、と自然に視聴者に分からせてくれる。分かりやすい演出。
ジャンのおじさんが増岡弘というのは初放映当時は気付かなかった。マスオさんのイメージがあまりに強いんだろうな。あまり他の作品で名前を見ることは無い気がするけど、やっぱり名優なんだなあ。「しょーかそーか、ぬわーっはっはっはっ!」
そこへ自転車で軽やかに走ってくる黒人少女。それをぽっかーんと見つめるジャン。
ヒロイン初登場、ヒーロー一目惚れ、というシーン。この第1話はパイロットフィルムそのまま流用してるよねっていう部分も多く、正直作画が粗いところもたくさんあるけれども、このときのナディアの横顔とジャンの惚けた顔は、全作品中最高の表情だと思う。
「フランス、スペイン、イタリア、エジプト、…ねえキング、あたしの生まれた国ってどこかなあ」
これがこの作品のヒロインの初台詞。冒険活劇のはずなのにいきなり暗い。明朗快活単純にして純粋なジャンとは全く趣を異にする、それがこの作品のヒロイン、と自然に視聴者に分からせてくれる。分かりやすい演出。
そこへいきなり「ぼくはジャン! きみを空へ連れていける男さ!」とかって能天気に! いきなり! 口説きにかかるヒーロー! アホっぽい! 「一度しかない人生だ! パーッといこうよ! パァーッと!」
ところで、わたしは世界史を全然知らないのだが、当時のフランスには黒人はいなかったんだろうか。今だとサッカーの国際試合とか見ててもたくさんいるよねえ。
そして悪の三人組がナディア・ジャンと初対決。初回だからかアイキャッチも入らず、ここからの20分がまた怒濤の展開なんだよなあ。ハリウッド映画みたい。
ロマンアルバムに載ってたんだったか、「鷺巣さんとはいい仕事ができたが、初めはなかなか思った通りのイメージを伝えられずに苦労した、サントラ1枚め辺りまではまだその手探り状態」というような庵野インタビューを覚えている。が、このシーンは素晴らしい。
だんだんテンポアップしていくBGMが緊張感を煽り、ジャン「イヤだよ!」→グランディス「サンソン?」→サンソン「はい」→グランディス「ハンソン?」→ハンソン「へえいっ!」→グランディス「…やっておしまい」→2人「へい!」→間髪入れずにBGM:悪の三人組→グランディス「飛んだ!?」→ナディア「とおおおおおおうっ!」
綾波さんを髣髴とさせる「さよなら」まで、たたみかける展開。すごい素晴らしい! ところでナディアに踏まれたハンソンは絶対パンツ見てるよね。すごい素晴らしい! グランディスさんの唇はふっくりとしてていいよね。すごい素晴らしい!
ナディアはサーカスの人間だと、それぞれに気付いてそれぞれの理由で追う三人組とジャン。トトメス・セディ・ネフェルトって3匹のライオンの名前の元ネタは何かあるのかな。
しかしジャンは美しいな。ナディアと仲良くなろうと勝手に舞台裏に潜り込む、ナディアを助けるためにいきなり一輪バイクを乗り回す、ナディアにツンツンされても全くめげずに花を差し出す。こんなふうに明るく生きていきたいと思わされる。
それにしては次のシーンで「言いたくなければ言わなくてもいいよ」の表情は、視聴者にとっては、あれぇジャンさすがに怒ったかなあって顔なんだけど、声だけ聞いているとそうでもないのかもな。ナディアが自分の身の上を語りたくない事情を思いやって、内心ちょっとガッカリしているけど背中のナディアにはそう聞こえないように抑えている声。
そこへ再び悪の三人組登場、グラタン初登場!
「すごーい、鉄の車だ!」とジャンは無邪気に感心しているけど、実際グラタンはすごい。広々とまではいかないものの狭くもない室内、自在に操れる巨大なマジックハンド、パンチカードで様々な形態への変化が可能、コンソールはパイプオルガンを模した鍵盤、スピードは遅いが瞬時に膨らむ気球での飛行。適度にアナログなメカメカしさに、当時かなりワクワクしたのを思い出した。
ジャンは、大会に出場するはずだった自分の飛行機でナディアを助けることを瞬時に決断する。滑走は自分の足の速度だ。残念ながら、飛ぶというよりこれは滑空で、たまたまうまく風に乗れたに過ぎない。それにしても、一目惚れの力とか若さとか恋愛ってすっげーんだなー…と当時かなりワクワクしたのを思い出した。
強気に見えてもキャーキャー捕まってるだけと思われていたが、ナディアの決断力だってけっこうすごい。逃げるために下のセーヌ川へまっさかさまに飛び降りる。このときのきりりとした顔がとても好きだ。
そのまま船でジャンの家のあるル・アーブルへ。賞金確実と自信たっぷりだった大会を逃しても、おじさんは「うまくやれよ!」と気のいい様子。
操舵しながらそっとナディアを振り返るジャンの表情が微妙に印象的。OP「ブルー・ウォーター」を静かにアレンジしたBGMで、充分に余韻を残しながら、第1話終了。
余談だが、次回予告(や、環境映像コーナー)は放映されない。一説では視聴者からのおたより紹介が個人情報に当たるからだそうだ。細かい部分はチェックしていないが、もしかしたら内容も(アイキャッチの有無など)、25分の放映枠に収まるように編集されているのかもしれない。
しかしそんなことは本当に些細なことだ。いまこの時代にナディアをテレビで観られるという幸せが重要なんだ。わたしはナディアが大好きです。
2012F1マレーシアGP感想
実家家族の京都観光に付き合ったりしていたら、日にちが経ってすっかり内容を忘れてしまった。ぼちぼち思い出しながら書きます。
予選終了時、今回こそはやはりシューマッハに表彰台に上ってほしい!とか、やっぱり手堅くバトンじゃないかなあ?とか、勝手な予想をいろいろ打ち立てていたが、終わってみると1位から3位までなんと意外な結果。やっぱり雨はおもしろいね、家観戦のときに限るけど。
しかし、アロンソの優勝は本人も言っていた通り実力での勝利ではない。悪天候の中でのさすがの腕前と言いたいところだけど、それだけでは勝てなかった。そしてこれはチーム戦略の勝利ですらない。マッサのダブルピットストップが、たまたまいいタイミングでマクラーレンを遮ったのが功を奏しただけだ。
ペレスの準優勝も実力ではない感じ。どうも可夢偉よりペレ坊のほうが優遇されてる匂いがするとはいえ、今回の好成績はチームのおかげでもなさげ。いつものザウバーのタイヤ選択ギャンブルが吉なほうに転がっただけだろう。
ハミルトンの3位は…正直予想外。こういう荒れるレースでは焦ってすぐにミスるのがハミルトンなのに、心のおかしさからそろそろ脱却しつつあるのだろうか。
今年は本当に中盤チームの拮抗っぷりが楽しい。バトンが言っていたロータスとザウバーだけでなく、なかなかポイントに繋がらないとはいってもウィリアムズも、再デビューでなんか溌剌としているフォースインディアも。
わたしがショックだったのは特にトロロッソ。これじゃホントにドライバー交替して正解だったみたいじゃないか…! とはいえこれを「春の衝撃」で終わらせず、シーズン最後までリチャルドにもベルニュにもがんばってほしい。
また「オーケェイ、ヤァルノー」が聞けるのか
ヤルノ・トゥルーリがなんとなんと不振のマッサに替わってフェラーリに加入するのではないかという噂。まあ噂は噂なんですけど、先日からのわたしの涙が無駄になればいいな。…と言いつつ、マッサがこのままクビになるなら、それもやはり淋しいのだが。
ヤルノとリウッツィがクビになって、今年のF1界にはイタリア人ドライバーがいなくなっていた。さらにフェラーリの(代役でない、正式)イタリアンドライバー、もし実現すれば何年振りになるんだろう。
でもなー、今年のフェラーリマシンはあまりにピーキー過ぎるぜー。ヤルノには扱い切れないんじゃないかなあ。また「ノーグリップ! ノーグリップ!」叫んでくれることだろう。